白い自動車が市場で一番人気な理由:価値が上がるのは事実か?

車の知識・雑学

自動車の外装カラーの中で、白色が非常に人気があります。実際、全世界的に見ても白は最も好まれる色として知られています。

各国の塗料市場調査によると、世界中で最も人気のあるカラートップ3は「1位:白(37%)」「2位:黒(18%)」「3位:グレー/シルバー(11%)」となっており、日本でも「1位:白(34%)」「2位:黒(22%)」「3位:シルバー(13%)」と同様です。

この傾向から、国内外問わず白が一貫して人気であることが明らかです。この記事では、白い車がなぜ多くの人に選ばれるのか、その背景を掘り下げていきます。さらに、白い車が他の色の車よりも高値で売れるという話がありますが、その真実に迫りますので、ぜひご覧ください。

耐久性に優れ傷が目立ちにくい

直射日光は車の塗装を劣化させる主な原因の一つですが、白色の車は他の色に比べて変色が少なく、塗装が長持ちします。
白い塗装は堅牢で、傷がついても目立ちにくいのが大きな利点です。

温度が安定しやすい

夏場の車の表面温度は気温の影響を大きく受けますが、黒い車は夏に最大で20度以上温度が上昇することがあります。一方、白やシルバーのような光を反射する色の車は、黒い車と比べて温度があまり上昇しません。
断熱技術の進歩もあり、白い車も黒い車も室内温度に大きな違いは見られません。

高い視認性と低い事故率

暗色系の車は小さく見える錯視が起こりがちで、これが他の運転者の距離感の誤認を招くことがあります。
白い車は視覚的に大きく見える効果があるため、特に夜間でも他の運転者によく目立ち、衝突事故のリスクが低減します。

再販時の高い市場価値

白い車は市場での需要が高く、再販時には価格が高くなる傾向があります。

再販時に高価格で売れる理由

自動車の買取価格には、ボディーカラーが大きく影響します。特に、基本色である白と黒が高く評価されることが多いです。日本では特に人気の高い白色は、流行に影響されず、常に需要があり、中古市場での販売確率が向上します。
高級車の場合、色によって買取価格が50万円以上変動することも少なくありません。

白い車のデメリット

白い車には、水垢が目立ちやすいという欠点があります。ワックスの撥水効果が落ちた後に、ワックスと水が混ざり合い、水垢を形成します。

特にドアやサイドミラーの下の部分に見られる黒い縦筋は、水垢が原因です。時間が経過し撥水効果を失ったワックスは、外部からの汚染物質や雨水と混ざり合い、汚れを引き寄せます。この状態で水分が蒸発すると、油分が残り黒い水垢となります。

ワックスの撥水効果は大体10日間が持続期間とされています。それを過ぎると、水垢が形成されやすくなるため注意が必要です。

カラーバリエーションの増加

最近では、白色の車もさまざまなバリエーションが登場しています。
例えば、パールホワイトやアイボリーホワイト、マットホワイトなど、さまざまな質感や光沢を持った白色が自動車メーカーから提供されています。

このようなバリエーションの豊富さは、消費者にとっての魅力を一層引き立てています。さらに、電気自動車(EV)の普及に伴い、メーカーは白色の塗装に環境に優しい素材を使う試みも進めています。

一部の自動車メーカーは、リサイクルプラスチックや再生可能な材料を使った白色塗料を採用しており、環境への負荷を軽減する方向で取り組んでいます。

まとめ

いかがでしたか?自動車の人気カラーは時代と共に変化します。かつてはグリーンやイエローが流行した時代もありましたし、昔は技術の制限で真っ白な塗装が難しく、白い車も黄ばんだ色に見えることが多かったです。

しかし、塗装技術の進歩により、今日では鮮明なホワイトが実現しています。それにより、白は現代の人気カラーに躍り出ています。

また、ホワイトカラーの多様性や環境への配慮といったトレンドも、白い車の人気を支えています。最終的には、自分が最も気に入った色の車に乗るのが最良だと言えるでしょう。

ただし、人気のカラーを選ぶことで、再販時の市場価値を高めることも意識しておきたいポイントです。