「若者の車離れ」と言われて久しい現代ですが、それは本当なのか?実際の10代・20代の声を集めてみると、ただのイメージとは異なるリアルな事情が見えてきます。この記事では、若者のクルマ離れの背景や本音に迫ります。
車離れとは?言葉の意味と背景
「車離れ」とは、若者を中心にクルマへの興味や所有意欲が薄れている現象を指します。一体なぜそのような傾向が生まれたのでしょうか。
車離れという言葉が生まれた時代背景
「若者の車離れ」という言葉が広がったのは、2000年代初頭のことです。
バブル経済の崩壊と長引く景気低迷の中で、車を買うことがステータスではなくなっていきました。
特に都市部では、電車やバスといった公共交通機関が整備されており、車が必須ではない生活が当たり前に。
わたしも学生時代、都内の大学に通っていたため、車の必要性を感じたことはほとんどありませんでした。
実際に車を買わない理由とは?
まず第一に、経済的な理由が挙げられます。
車を購入する費用はもちろん、保険料や車検、税金、駐車場代など、維持にかかるコストが若者の負担になっているのです。
また、「ライフスタイルの変化」も大きな要因です。
旅行やライブ、スマホ課金など、自分の「体験」にお金を使いたいという価値観が広がっているように感じます。
地方と都市部での車の必要性の違い
一方、地方に住む若者にとっては、車は依然として「生活の足」として欠かせない存在です。
公共交通が乏しい地域では、通学や通勤、買い物に車がないと生活が成り立ちません。
私の家は郊外にあり、大学生の頃は自転車と親の車を併用していました。
都市と地方では、車への価値観や必要性が大きく異なるというのが実感です。
10代・20代のリアルな声
「若者=車離れ」とは一概に言えません。実際の声を集めてみると、多様な意見があることが分かります。
車が好きな若者の声
クルマに憧れを持つ若者は、意外と多いです。
特にスポーツカーや旧車、カスタムカーなど、独自の世界観に魅了される層が存在します。
「Z33(フェアレディZ)が昔からの夢。バイト代ためていつか手に入れたい。」(19歳・男性)
「週末は親父のロードスターを洗車して、一緒に峠道を走るのが至福の時間。」(22歳・大学生)
私のいとこ(20代前半)もカーイベントに参加していて、愛車のチューニングに没頭しています。
「自分だけの1台を持つ」喜びが、クルマへの情熱に火をつけているのだと実感します。
車に興味がない若者の声
一方で、「車は必要ない」「維持が大変そう」と考える若者も少なくありません。
「正直、車に毎月お金かけるくらいなら、旅行や推し活に回したい。」(20歳・女性)
「運転怖いし、都内なら交通機関で全部済む。駐車場代高すぎて無理。」(24歳・男性)
特に都市部では、電車やバスの利便性が高く、車を持たなくても困ることがないのが現状です。
わたし自身も、就職後は通勤が電車1本で済むため、車の購入は先延ばしにしています。
若者の声から見える「所有しない価値」
「持たないことに価値を見出す」若者が増えています。
「カーシェアって便利。乗りたいときだけアプリで予約して終わり。マイカーとかもう古いと思う。」(23歳・男性)
「サブスクの車サービス、友達が使ってて超ラクそうだった。わたしも乗るならそっちかな。」(21歳・女性)
必要なときに借りる、友人とシェアするなど、柔軟なスタイルを選ぶ傾向があるようです。
私も週末だけ車を使いたいときは、近所のカーシェアを活用しています。とても便利です。
若者とクルマの未来
これからの時代、若者の車に対する意識はどう変わっていくのでしょうか?実際の変化の兆しを追ってみます。
EV(電気自動車)と若者の関心
環境意識が高い若者の間では、EVへの関心が年々高まっています。
特にテスラや日産リーフといったデザイン性の高いモデルが注目の的です。
見た目のかっこよさに加えて、「環境にやさしい」という価値観が購買意欲に直結しています。
私もテスラの試乗会に行ったとき、静かな走行と未来感に心を奪われました。まさに新時代の乗り物ですね。
車とサブスクリプションの融合
近年話題の「車のサブスク」は、若者にとって理想的な選択肢かもしれません。
トヨタのKINTOやホンダのマンスリーカーなど、月額で車に乗れるサービスが広がっています。
面倒な手続きや大きな初期費用なしに、すぐ車を持てるという点が魅力です。
我が家でもKINTOを試してみようという話が出ています。所有に縛られない自由さが魅力ですね。
次世代の「カーライフ」はどうなる?
所有という概念から解放されたカーライフが、今後さらに定着していくと考えられます。
サブスク、シェア、EV、さらには自動運転など、次々と革新が起きています。
若者は柔軟に新しいサービスを取り入れる傾向があるため、変化に適応しやすいのも特徴です。
私はこの変化を前向きにとらえています。新しいカーライフはもっと自由でスマートになるはずです。
まとめ
若者の車離れは一概には言えません。確かに所有は減っているかもしれませんが、それは「関心がない」ではなく、「新しい形で付き合っている」証でもあります。シェアやサブスク、EVなど、クルマとの距離感が変わる中で、むしろクルマとの関係は多様化し、進化しているように思えます。読んでいただきありがとうございます!
この記事を通じて、車離れが単なるネガティブな現象ではないことが伝われば嬉しいです。
若者の声には、クルマに対する新しい視点や価値観が詰まっています。
わたしも以前は車に無関心でしたが、今ではカーシェアやEVに関心を持つようになりました。
これからのカーライフは、所有ではなく「選ぶ・使う・楽しむ」時代になると感じています。